2024/05/31

【サマリー更新】第30回デジタル通貨フォーラム全体会

◎開催概要

開催日時:2024年5月31日(金)13時~(最大2時間)
開催方法:オンライン

◎アジェンダ

  1. 「デジタル通貨を巡る世界の潮流」記事解説(山岡座長)【アーカイブ動画】
  2. 分科会の活動状況報告
  3. オリエンテーション会のご案内
  4. 広報活動の報告
  5. 事務連絡
  6. 座長総括【アーカイブ動画】

◎各分科会活動状況のサマリー

地域通貨分科会

発表者:TIS株式会社 船瀬様

  •  3/21にトークン型観光周遊パスにおける技術検証が終了した。
  • シナリオとして、利用者に対して、使い切れなかった周遊パスの残額をポイントとして自動還元を実施し、周遊パス事業者から複数の交通機関への利用額に応じた精算をスマートコントラクトで実現した。
  • 検証の結果、技術的なフィージビリティと事務処理の効率化に対する期待が確認された。
  • 実証実験後の意見交換により、周遊パスの社会実装時の課題も抽出された。

(座長コメント)

電力取引分科会で検討している環境価値を使って交通機関に乗るといったことがこのポイントの部分を使うと可能となれば、地域の交通を支えると同時に、地域の環境改善にもつながるので良いのではないかと感じた。

【地域通貨分科会資料】


行政事務分科会

発表者:木内様(桜美林大学)

  • 行政事務分科会主催で対面の特別イベントを開催予定。
  • デジタル社会実現に向けて行政事務分野でDCJPYができることは何かをテーマに、パネルディスカッションを実施予定。

【行政事務分科会 資料展開なし】


電力取引分科会

発表者:関西電力株式会社 石田様

  • 2023年度の活動についてとりまとめた「活動報告書」について解説
  •  他の分科会でトークンに関する論点整理や、環境価値について議論する際の参考資料として活用していただけると嬉しい。

【電力取引分科会資料】

関連資料①:「電力取引分科会」2023年度活動成果報告書【報告書ダウンロード】
関連資料②:報告書の解説記事 【コラム】


小売り・流通分科会

発表者:事務局

  • 2023年度の活動の振り返りと2024年度の方針について説明。
  • 2023年は、Society5.0の世界のなかでサプライチェーンはどのように強化がなされるかという観点で目指す世界観を策定。
  • 複数企業間の取引を視野に入れ、サプライチェーン内での取引ごとにDCJPYによる自動決済を目指す。
  • 検討すべきテーマは多岐にわたるため、ひとつのテーマに固執せず、それぞれの知見や関心のある範囲でサブグループを組成し、検討のスピードを早めていく。

(座長コメント)

小売流通に関しては、バンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)の応用という観点から非常に興味深い。
最近では、小売企業が自社のアプリに銀行機能を組み込む事例が増加しており、これは業界の新しい潮流と言える。特に、ブロックチェーンや分散型台帳技術(DLT)を実装できる銀行機能の組み込みまで展望できる点は、非常に興味深い印象を受けた。

【小売り・流通分科会資料】


生命保険ユースケース検討会

発表者:事務局

  • 参加いただいている企業メンバーのご知見を最大限に活かすことから始め、結果として、住宅ローンの借入時における団信をターゲットに全体像を整理中。
  • 特に、DCJPYを活用することで効果が期待でき、保険契約者にとってメリットが生まれる部分を検討した結果、保険金の支払いや万が一の際の支払いに焦点を当てることが有効ではないかという議論が進む。
  • 2024年度も検討を継続し、デジタル通貨やスマートコントラクトの実装を前提に、生保業界全体で対応や準備すべき事項を調査・検討・検証していき、各参加企業が成果物を持ち帰ることをゴールとして合意。

(座長コメント)

将来的には、インセンティブ保険という新しい分野が可能性を秘めていると感じた。例えば、健康に良い行動をすると保険料が下がる仕組みや、その活動に対するリワードをDLTやブロックチェーンを組み込みDCJPYで支払いそのまま保険料に充当する。これにより、実際に加入者が支払う保険料が安くなるなど、多様な可能性が広がる分野だと感じた。

【生命保険ユースケース検討会資料】


Web3.0におけるDCJPYによる新EC決済方式検討会

(ソニーペイメントサービス株式会社 寺岡様)

  • 検討会では、Web3.0の新しい決済プラットフォームを構想している。
  • このプラットフォームは、モノやサービスの売買に紐づいた価値や権利の流通を管理する仕組みを持つものをイメージしている。
  • 2024年度に電子チケットを題材としたPoCの実施を予定しており、現在もPoCのシナリオやDCJPYが提供する価値についての議論を継続中。

【Web3.0検討会資料】 


インボイスチェーン分科会

発表者:事務局

  • 既存システムを活用し、精算をはじめとする企業間取引における様々な課題を解決する機能を持つ基盤を作ることで日本の企業間取引/精算業務の効率的な発展を目指すことが本分科会の活動目的。
  • ゴール:企業取引/支払請求等のインボイス/決済データ台帳のインボイスチェーンを共同構築し、全ての商取引システムにおいてインボイスチェーンを介し、相互運用・DCJPY決済を実現していく。
  • 足元の活動としては仕組みで必要となるトークンの形やデータフォーマット等をまとめていく。

【インボイスチェーン分科会資料】 


◎座長講演

【資料】

◎座長総括

【資料】


◎関連資料・参考リンク

第30回全体会資料 : 【全体会資料フルバージョン】

第30回全体会議事録 : 【議事録】


◎今後の予定


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