2024/12/10
その他

ブロックチェーン関連団体のご紹介:BGIN

 デジタル通貨フォーラムでは、ブロックチェーンガバナンスやサイバーセキュリティの専門家として国内外で活躍する松尾真一郎先生に、発行物へのコメントや全体会でのご挨拶を通じて、有識者として外部アドバイスをいただいております。こちらのページでは、松尾先生が主導するBGINの取組の一部のご紹介をします。
BGIN公式ホームページ


松尾真一郎先生のご紹介

暗号と情報セキュリティを専門とし、バージニア工科大学、ジョージタウン大学で研究教授を務める。アメリカ国立科学財団の産学連携研究センターCyber SMART ディレクターを兼任。Blockchain Governance Initiative Network(BGIN)の共同議長、ブロックチェーン国際研究ネットワークBSafe.networkの共同設立者。ISO/IEC JTC 1 SC27/WG2 元日本HoD。ISO TC307 プロジェクトリーダー、内閣官房「Trusted Web推進協議会」、金融庁「デジタル・分散型金融への対応のあり方等に関する研究会」、デジタル庁「Web3.0研究会」構成員。

BGINとは

 デジタル通貨とブロックチェーン技術が進化を続ける中で、BGINは、技術の普及と発展を支えるために設立された非営利組織です。

 多様なステークホルダー間での中立的な議論を促進し、議論の結果得られた共通理解を、標準を始めとする文書にまとめて公開することで、未来に向けた課題解決に取り組んでいます。

BGIN公式ウェブサイトを元にデジタル通貨事務局が作成



BGINの概要についてもっと詳しく↓↓

・松尾先生ご執筆「ブロックチェーンの社会受容のためのグローバルな取組み」 (SBI金融研究所のレポート) 

・BGINの概要や設立の経緯  (金融庁ウェブサイト


活動概要

 BGINは、グローバルかつ中立的な対話の場を提供し、共通文書の作成を行う非営利組織です。
主な活動として、年に2~3回開催される総会(Block Meetings)と、2週間に1度のオンライン会議形式で行われるワーキンググループ活動があります。

 総会やワーキンググループでは、ブロックチェーンに関する共通の課題や認識を議論し、現状分析やグローバル標準文書を含む共通文書を作成しています。

  総会のセッションには、デジタル通貨フォーラムの山岡座長も参加されております。

BGIN公式ウェブサイトを元にデジタル通貨事務局が作成

発行文書のご紹介

2020/6  オンライン会議レポート 
2021/1  DeFiに関する規制の方向性に関する文書
2022/4  暗号資産がランサムウェアの身代金の支払いに使われそうになるときの対応に関する文書 
2022/6  NFTとそのユースケースに関する文書カストディ、取引所でのセキュリティインシデントが 発生した時の対応についてのケーススタディ
2022/6  カストディ、取引所でのセキュリティインシデントが発生した時の対応についてのケーススタディ
2023/2  SBTに関する文書
2023/2  DeFiにおける透明性と規制に関する文書
 2023/4  DIDで用いるVerifiable Credential (VC)の情報の選択的開示についての文章
 2023/7  ステーブルコインとDeFiに存在する内部、および外部の潜在的障害点に関する論点の文書
BGIN公式ホームページ元にデジタル通貨事務局が作成

次回の総会は、2025年3月東京開催

 次回のBlock Meeting #12は来年の3月に東京で開催予定です。

 会議に関する詳細は、BGIN公式サイトをご覧ください。
https://bgin-global.org/activities/block-conference

松尾先生からのコメント

BGINの第12回総会であるBlock #12を、2025年3月2日、3日に開催します。今回もJapan Fintech Weekの一部として位置づけられています。今回の大きな議題の1つは、たびたび課題になるサイバーセキュリティの標準作成で、日本、アメリカで始まっているサイバーセキュリティ情報共有の仕組みであるISAC(アイザック)の枠組みに関する標準文書の討議を行います。その他、ブロックチェーン技術の課題であるレイヤー2やゼロ知識証明、規制上の課題であるAML/CFTなどで重要な文書作成のための議論を進めます。ぜひご参加ください。